このため、アメリカのキリスト教の保守派団体などでは、同シリーズが教会の敷地内で焼かれるなどの極めて厳しい処置がとられたこともある。なお一部の読者などからも、物語中に登場する呪文の中には、実際にラテン語として呪いの意味のある単語があるなどという指摘もある。
例)物語中に登場する、相手に想像がつかないほどの苦しみを与える禁じられた呪文である「クルーシオ」とはラテン語で、「わたしは、十字架にかけ、苦しめ、拷問にかける」という意味である。
また、シリーズのタイトルも含めて、何らかのオカルト用語と関係しているなどという非難もある。呪いにかかわらず、物語中に登場するさまざまな呪文はフランス語やラテン語などに語源があり、この部分も論争の原因となっている。その他にも、作品中には実際のオカルト儀式や思想に存在、あるいは類似すると思われるさまざまな要素があるため、物語が明確にフィクションであるとされているにもかかわらず、キリスト教教会や信者達は、同シリーズに対して非常に強く反対している。
イスラーム諸国では、「この作品はハラーム(禁止・非合法などの意味)である」とする法学者も現れ、キリスト教でも保守派の聖職者が販売禁止を訴えるなど、ハリーポッターは宗教界で少なからず論争を巻き起こした。出版社や映画製作者はこの件に依然として頭を悩ませている。
一方で、原作者であるローリング女史は、これらの団体からの非難について、「ファンは『オカルト』を支持しているわけではないし、作品に悪魔的な要素などあるはずもない」と完全否定している。しかしながらヨーロッパ諸国では、物語に触発された子ども達がオカルト系の団体に加入したという情報もある。
また一部のリベラル派のキリスト教徒、イスラム教徒はこの作品を楽しんでいるが、保守派の信者達はこの作品に依然として強い難色を示している。なお、聖書によれば厳密にはこのような作品を読むのは罪である[要出典]。しかし一部のリベラル派の信者達は、なんらかの理由をつけてこの作品や関連した映画を見ていることも事実である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
【関連する記事】

